佐渡で一番大きな動物は、ムジナ(狸・とんちぼ)。
『佐渡郷土文化』主宰山本修巳先生より伺ったお話しや先生の出演されている佐渡テレビ制作DVD『佐渡ムジナ物語』を元に佐渡のムジナについて、ご紹介させていただきたいと思います。
佐渡のムジナの親分は『二ツ岩 団三郎』。
平成狸合戦ぽんぽこに名前が出てくる程 佐渡のみならず、東日本を代表する狸の大親分です。その下に、四天王、その他100匹くらい名前がついているムジナがいるのだそうです。
ムジナはもともと、佐渡金山で金を製錬する際、風をおくる鞴(ふいご)をつくるときにむじなの皮が柔らかくて火をおこすのにちょうどよかったということで島外からも輸入されたのだとか。
団三郎というのは、ふいごの材料となるムジナの輸入をしていた商人の名前とも言われています。
二ツ岩大明神 (相川下戸)
団三郎の住んでいた 二ツ岩大明神(相川下戸) にはたくさんの鳥居があり、各地から願をかけて鳥居を寄進していた。成就するともうひとつあげるということで、その数は増えていったのだそうです。
今回は、団三郎の4人(匹)の優れた弟子、四天王から関の寒戸(さぶと)をご紹介。
先日も、新穂の髙橋に住む髙橋おろくという女性ムジナを団三郎の元に嫁いだと紹介しましたが、寒戸(さぶと)も団三郎の奥さんといわれる女性のムジナ。
相川から大野亀方面に車を走らせ、関へ。 左手に神社はありました。
目印は『寒戸崎』という看板、左武徒大明神という石塔。 駐車場はありません。
寒戸崎 寒戸神社 (左武徒大明神)
入口には、鳥居がいくつか。
雪が少しだけ積もっていました。 ここを歩いていくのでしょうか。
この神社は、大杉神社とも言われているとか。
寒戸(さぶと)が化けたとも、別のムジナとも諸説ある『お杉さん』という女性ムジナが船頭と恋仲になりました。庚申の晩は男女が一緒に寝てはいけないという掟があったのですが、ふたりはその夜も一緒に過ごし、掟をやぶってしまいました。そのため岩が崩れ、ふたりがつぶされて亡くなったと、伝えられています。
また、岩につぶされたのは船頭さんと船だけで、ひとり(一匹)生き延びたお杉さんは嘆き悲しんで杉の木を植えた。悲しんでいるうちに亡くなってしまった・・・ という説もあるのだそうです。
歩いていくと岩がありました。 その時に、崩れたとされる岩でしょうか。
大きな石のそばを歩いていると、大杉神社といわれる理由がわかるような 大きな杉と、お堂を守るように横たわる大きな杉が目の前に現れてきます。
ムジナの伝説を知ってから、この杉を眺めると
なんだか違う世界に誘われてしまいそうです。
杉をくぐり、左下をみると洞穴がありました。
ここには、寒戸(さぶと)が住んでいて、そしてここで亡くなったと言われ、信仰していた村の人たちが祀ったとされている祠なのだそう。
相川の団三郎の祠にもつながっているとか。
平成20年に建てられたという新しいお堂。木の香りの包まれています。
信仰を集めたのにはこんな理由も。
昔は身体の不調や悩みなどがあったときに、修験者とよばれる人にお祈りをしてもらっており、その修験者たちはムジナ寒戸(さぶと)からの言葉を人々に伝えていたのだそうで、ムジナ信仰が厚くなったという話もあるのだそうです。
不思議な距離感で支え合い、寄り添う木々。
木もムジナにも、人にも ちょうどよい距離があるのかもしれません。
帰りは、ムジナの目線から、冠雪の山を眺めてみました。
立春の佐渡。 空は青く、海は穏やかでした。
寒戸神社(左武徒大明神)
所在地:新潟県佐渡市関 (google mapで検索するときは、左武徒大明神で検索を)
※伝説ですので諸説あります。 この地域ではこのように伝えられている・・・などありましたら教えていただけましたら幸いです。
。:*:★。:*:★━━━━━━ 各種問い合わせ先 ━━━━━━★:*:。★:*:。
【佐渡について】
■佐渡観光協会(両津港ターミナル駅内) TEL 0259-27-5000
■佐渡汽船(総合案内・新潟) TEL 025-245-1234
■新潟交通佐渡 TEL 0259-57-2121
(佐渡での路線バス・定期観光バス・観光タクシー)
【佐渡に行くまで】
■JR東日本 JR東日本お問合せセンター TEL 050-2016-1600
■新潟交通 問い合わせ先
・高速バス予約センター TEL 025-241-9000
・バスセンター案内所 TEL 025-246-6333
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■佐渡汽船【浪漫紀行】
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佐渡のムジナの親分は『二ツ岩 団三郎』。
平成狸合戦ぽんぽこに名前が出てくる程 佐渡のみならず、東日本を代表する狸の大親分です。その下に、四天王、その他100匹くらい名前がついているムジナがいるのだそうです。
ムジナはもともと、佐渡金山で金を製錬する際、風をおくる鞴(ふいご)をつくるときにむじなの皮が柔らかくて火をおこすのにちょうどよかったということで島外からも輸入されたのだとか。
団三郎というのは、ふいごの材料となるムジナの輸入をしていた商人の名前とも言われています。
二ツ岩大明神 (相川下戸)
団三郎の住んでいた 二ツ岩大明神(相川下戸) にはたくさんの鳥居があり、各地から願をかけて鳥居を寄進していた。成就するともうひとつあげるということで、その数は増えていったのだそうです。
今回は、団三郎の4人(匹)の優れた弟子、四天王から関の寒戸(さぶと)をご紹介。
先日も、新穂の髙橋に住む髙橋おろくという女性ムジナを団三郎の元に嫁いだと紹介しましたが、寒戸(さぶと)も団三郎の奥さんといわれる女性のムジナ。
相川から大野亀方面に車を走らせ、関へ。 左手に神社はありました。
目印は『寒戸崎』という看板、左武徒大明神という石塔。 駐車場はありません。
寒戸崎 寒戸神社 (左武徒大明神)
入口には、鳥居がいくつか。
雪が少しだけ積もっていました。 ここを歩いていくのでしょうか。
この神社は、大杉神社とも言われているとか。
寒戸(さぶと)が化けたとも、別のムジナとも諸説ある『お杉さん』という女性ムジナが船頭と恋仲になりました。庚申の晩は男女が一緒に寝てはいけないという掟があったのですが、ふたりはその夜も一緒に過ごし、掟をやぶってしまいました。そのため岩が崩れ、ふたりがつぶされて亡くなったと、伝えられています。
また、岩につぶされたのは船頭さんと船だけで、ひとり(一匹)生き延びたお杉さんは嘆き悲しんで杉の木を植えた。悲しんでいるうちに亡くなってしまった・・・ という説もあるのだそうです。
歩いていくと岩がありました。 その時に、崩れたとされる岩でしょうか。
大きな石のそばを歩いていると、大杉神社といわれる理由がわかるような 大きな杉と、お堂を守るように横たわる大きな杉が目の前に現れてきます。
ムジナの伝説を知ってから、この杉を眺めると
なんだか違う世界に誘われてしまいそうです。
杉をくぐり、左下をみると洞穴がありました。
ここには、寒戸(さぶと)が住んでいて、そしてここで亡くなったと言われ、信仰していた村の人たちが祀ったとされている祠なのだそう。
相川の団三郎の祠にもつながっているとか。
平成20年に建てられたという新しいお堂。木の香りの包まれています。
信仰を集めたのにはこんな理由も。
昔は身体の不調や悩みなどがあったときに、修験者とよばれる人にお祈りをしてもらっており、その修験者たちはムジナ寒戸(さぶと)からの言葉を人々に伝えていたのだそうで、ムジナ信仰が厚くなったという話もあるのだそうです。
不思議な距離感で支え合い、寄り添う木々。
木もムジナにも、人にも ちょうどよい距離があるのかもしれません。
帰りは、ムジナの目線から、冠雪の山を眺めてみました。
立春の佐渡。 空は青く、海は穏やかでした。
寒戸神社(左武徒大明神)
所在地:新潟県佐渡市関 (google mapで検索するときは、左武徒大明神で検索を)
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