『畑野にはこんな凄い史跡や自然があるんだよ。』 と、リーフレットをいただきました。
飲食店や温泉の紹介はしていましたが、なるほど行ったことのないところもたくさん。
以前から気になっていた “鍋倉の滝”も掲載されていたので行ってみることにしました。
佐渡八十八ヶ所霊場会 の 第五十二番 真禅寺 と、白山神社の間の道を案内看板に従って歩いていきます。
真禅寺の鐘の脇眺めながら緩い坂をのぼります。
竹林に囲まれた澄んだ空気の中
山道なので枯れ葉は落ちていますが、しばらく人が通っていないような道ではありません。
水の流れる音が聞こえてきました。
が、そこは滝ではなくもう少し歩いたところで大日堂が見えてきました。
車を停めてから10分~15分でしょうか。高低差もあまりなくちょうどよい散策コースです。
そして何より空気が澄んでいて心地よいです。
少し足場が悪いですが、文覚上人像に近づいてみたいと思います。
例月28日 午前六時半より護摩供を厳修しております。お参りください 真禅寺
の張り紙。
山道に人の歩いた跡を感じられたのは、毎月行われている護摩供があったからなのですね。
ここまで来て、三脚を忘れたことに気が付きました。
呼吸を止めてみたり、あらゆる方法で手ぶれしないように固定してなんとか撮影。
文覚上人座像
いろいろな角度から、文覚上人が滝に打たれているような雰囲気を探してカメラを構えてみたりしました。
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文覚上人 (真言宗文盛山 佐渡 真禅寺HPより抜粋)
文覚上人は俗名を遠藤盛遠(えんどうもりとお)と言い、佐藤義清(後の西行)とともに、鳥羽天皇の皇女上西門院に仕える北面の武士でした。若かりし頃、架裟御前(けさのごぜん)と恋に落ちますが、彼女は同僚の源渡(みなもとのわたる)のもとへ嫁いでしまいます。架裟と添い遂げようと思った盛遠は源渡を亡き者にするため、架裟に手引をさせようとします。ある夜、手引された盛遠が家に忍び込み、夜具の中に横たわる渡をめがけ、刀で突き刺します。ところが夜具をはいで見ると、そこには血まみれの架裟が横たわっていました。夫を死なせるに忍びないと、架裟が身代わりになったのです。愛する人を失い、また罪の深さを懺悔した盛遠は、発心し出家しました。
出家した文覚は那智の滝で荒修業をおこない、十三年間にわたり全国各地の山岳で修業を積みます。凍える日も日々滝に打たれて何度も死にそうになったといいます。修業を終えた文覚は、仁安三年(1168)に高雄の神護寺を訪れますが、荒れ果てた寺の姿を見て、この寺の再興に生涯の悲願をかけようと思い立ちます。
寺の復興が思うようにいかず、文覚は後白河法皇に荘園の寄進を勧進しますが、結局、強訴の罪で伊豆に流罪されます。その伊豆で同じく平家によって流されていた源頼朝と運命的な出会いをすることになります。
文覚は頼朝に平家を討つことを勧めます。ためらう頼朝に、後白河法皇の院宣を入手し、決意を促したとまで伝えられています。五年後の治承2年(1178)に許されて高雄に帰りますが、その間も、頼朝が挙兵するように画策していたとも伝えられています。
やがて平家が都落ちし、頼朝による鎌倉幕府が樹立されます。丹波国宇都庄(吉富本庄)が神護寺に寄進され、次第に寺の再興も軌道に乗ります。しかし、正治元年(1199)、文覚上人80歳の頃、頼朝が急死すると、反幕府の実力者・源通親の陰謀により捕らえられ、今度は佐渡へと流されます。三年後に許されて京へ戻りますが、三度目は後鳥羽上皇により謀反の意志があるとみなされ、元久二年(1205)に対馬に流されることになります。そして、鎮西へ向かい、病気のため渡海することなく、日向の地で逝去します。やがて文覚の遺骨は弟子の上覚によって、都へ持ち帰られ、今も神護寺の山頂に静かに眠っているのです。
盛遠が十八歳で出家したことは事実で、出家の理由が不明なことから、このような物語が作られたと思われます。
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教科書で見たことがある・・・と名前だけ憶えていた文覚上人に、こんな物語があったとは知りませんでした。
真禅寺は、文覚上人が流罪となった正治元年から建仁2年まで(3年9カ月)滞在し、滝による荒行を続き草庵を結んで修行をしたと伝えられています。
空気の澄んだ山道をぬけ、清々しい滝を眺めてみませんか。
平坦な道ではありますが、最後少し足場が悪いです。スニーカーなど歩きやすい靴をおススメします。
細い道もあります。枯れ葉が雨でぬれると滑りやすい箇所もありますので、ご注意ください。
鍋倉の滝 佐渡 真禅寺
所在地:新潟県佐渡市大久保90
電話:0259‐66‐3232
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