2月中旬、初めての佐渡ひとり旅。 両津港にてレンタカーを借りて、相川に向かう。
目的地は、金山。
佐渡金山に向かう途中、道路脇に【VIEW POINT】の標識があり、思わず車をとめることに。
佐渡観光協会のHPに紹介があるように『道遊の割戸』とは、『1601年の金脈の発見により、人の手で掘り進められた露天掘跡。 山自体を斧で割ったかのようなその異形は、佐渡金銀山遺跡の象徴となっています。』ということで、
山自体を斧で割ったかのような異形を見ることに。
“ V ” にえぐられた山は、本当に巨大な斧を振り下ろされ削り取られたかのよう。
そして、この先にある 金山へ。
うっすらと道路脇に雪が残る。
到着。駐車場に車を停めて、入口まで歩く ・・・ 急に、ピンと張りつめた冷気が冬用コートを突き抜け、体に触れる。
一気に江戸時代に遡る。
この先の受付で入場料を支払い、中へ。
あまり時間がなかったため、『初めて佐渡金山を訪れる方にお勧め』という宗太夫コースを選択。
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【自分で回る】40~50分
■宗太夫坑コース(江戸時代を再現)
■道遊坑コース(明治から昭和の佐渡鉱山)
(宗太夫坑・道遊坑の両コース)
【ガイド付】
■産業遺産散策コース(明治近代化遺産を中心に)
■江戸時代専門コース(江戸時代の金山の真髄)
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ひとり、坑道を歩くこと十数分。
※史跡佐渡金山HPより(MAP)
坑内は暗く、水滴がたれるようなひやっとするような、独特な雰囲気。
ただ、ここで 『罪人が佐渡鉱山で金を掘るために、人間らしからぬ過酷な重労働を強いられていた』のではなく技術者たちが集まり、作業をしていたことを知る。
江戸から連れてこられた無宿者は水替え人足としての過酷労働があったようだが、その方たちも、この地 相川で葬られ、毎年供養祭も行なわれているらしい。
そのまま、ひとりで歩いていくと、やがて出口付近に。 『間歩(まぶ)開き』の祝いを再現した箇所。
~間歩(採掘坑)開きの祝い~
背後の壁面の縞模様が立合(鉱脈)。金銀を多量に含む黒い縞がくっきりと浮かぶ富鉱帯を大発見した。前途を祝し、今まさに、間歩開きの祝いが始まったところである。採掘を請け負った山師と金児が見守るなか、棚の上では、佐渡金山に伝わる独特の祭礼、『やわらぎ』が演じられている。
やわらぎとは、硬い岩盤が少しでも やわらぐようにと祈る神事で、山の神の心を和らげるとの意味もある。
(案内看板より抜粋)
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補足!
BSN新潟放送 3月22日放送の『芸の華咲かせましょ 佐渡びと絵巻』に やわらぎが紹介されていた
ので、補足。
やわらぎとは 繁栄と安全を願った祝い唄で相川の鉱山で生まれたもので、日本にひとつしかない芸なのだそう。現在でも、相川の方によって守られ、演じられているのだとか。
『佐渡の金山 朝日のごとく 金の光で町をや照らす』
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『間歩(採掘坑)開きの祝い』の奥には、冬の空が広がっていた。
宗太夫抗を抜けて、来た道を 振り返ってみる。
山(坑内)は、江戸時代の金採掘の様子がリアルに再現されていた。
坑道を抜けた瞬間、2014年に戻ってきた。 なんだか、不思議な感覚。
ふたたび前を向き、案内看板に従って、となりの資料館へ向かう。
資料館へ
佐渡小判と佐渡一分金が展示されている。
佐渡に現存する唯一の鑑定書つき小判・一分金で、享保年間(1716年~1724年)に製造されたものといわれているらしい。
小判は17.78g、単純に現在の金価格でいうと85,000円程になると思うが、歴史的価値は計り知れない。
資料館で、
『12.5㎏の金塊をクリアケースから取り出せるか?』というゲームにチャレンジ。
箱の中から取り出すと記念品をプレゼント。
もちろん金塊はもらえません(天井には盗難防止カメラ付き)
そんなに手を入れる穴が大きくないので、毎日プロテインを欠かさず飲んでいる筋肉マンな方はそもそも手が入らないかも?と思いつつ。
ようやく、手を入れ触ってみる。
持つ、なんてとんでもない。触って近くに引き寄せるだけ。
『重っ、重いっ。』 思わずもれた独り言。 取り出せた方はいるのだろうか?
チャレンジを終えて、1階へ降りる。
“じばた” という織り機で、トントンと織り込んでいく裂き織りに出会う。
新潟には、小千谷縮・塩沢紬・十日町絣や絹織物があるが、佐渡にも裂き織りという文化が根付いている。
伝統を若い世代の方が継承されているという様子は、なんだか嬉しい。
佐渡は、昔から伝わる “もの” や “こと” を本当に大切にしている地域だと改めて感じる。
佐渡では、裂き織り体験ができるところが各地にあるので、旅の記念に体験してみたい。
売店でお姉さんに試飲させていただいた柚子茶がおいしかったのと、『金山限定です』という言葉に誘われ購入したお土産。 純金入り柚子茶 柚子の雫は、粉末の柚子茶でお湯で割っても、焼酎などで割っても、紅茶と一緒に飲んでもよいそう。
想像以上に金箔の量が多く、華やかな気持ちになるお茶は、500~600円とリーズナブルだったと思う。
あとは、定番 小判型チョコレート。
↓ 後日HPで発見した金山名物!
濃厚なバニラに金粉をトッピングした 純金ソフトクリーム なるものもあるようなので、次回のお楽しみに。
※ソフトクリーム画像 史跡佐渡金山HPより転載
【観光地名】 史跡佐渡金山
【所在地】 新潟県佐渡市下相川1305
【営業時間】 8時30分~17時30分(最終入館16時50分)
【入館料】 宗太夫坑コース900円 道遊坑コース800円 両コース1400円
産業遺産散策コース1400円 江戸時代専門3500円(雨天時2500円)
※2014年4月1日に価格改定で上記価格に変更。 子ども料金あり
【定休日】無休
【駐車場】あり
【バスでの行き方】
両津から 新潟交通佐渡バス本線→バス停『相川』より車5分
※季節や曜日によっては、直通バスも
。:*:★。:*:★━━━━━━ 各種問い合わせ先 ━━━━━━★:*:。★:*:。
【佐渡について】
■佐渡観光協会(両津港ターミナル駅内) TEL 0259-27-5000
■佐渡汽船(総合案内・新潟) TEL 025-245-1234
■新潟交通佐渡 TEL 0259-57-2121
(佐渡での路線バス・定期観光バス・観光タクシー)
【佐渡に行くまで】
■JR東日本 JR東日本お問合せセンター TEL 050-2016-1600
■新潟交通 問い合わせ先
・高速バス予約センター TEL 025-241-9000
・バスセンター案内所 TEL 025-246-6333
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