小木の景勝地、矢島経島。　
昨年9月、岩が○○に見えるシリーズ（右を向く犬）でもお伝えした場所です。

たらい舟乗り場として知られていますが、実はジオパークと歴史を楽しめる遊歩道になっています。



矢島経島、名前の由来


名称天然記念物　佐渡小木海岸　矢島　経島　（案内看板より）

矢島は良質の矢竹を産した所で、源頼政が紫震殿の怪物『ぬえ』を退治した時の矢は、ここの竹製であったと伝えられる。経島は、日蓮上人の赦免上を持って佐渡に渡ろうとした弟子の日朗が漂着し、読経して一夜を明かした所で、頂上には日朗の石像が安置されている。　佐渡市



時を経たもの、今生きるもの。
蜘蛛の糸は、人の来ない侘しさを伝えているようです。



地学・地層に興味のある方には、きっとたまらないスポット。
海底火山噴出物から出来上がった二つの島（矢島・経島）はジオ的にも貴重な見どころなのです。



枕状溶岩についての解説


行き交うたらい舟も、風景も絵になります。


澄んだ海水と、遠くに見えるいにしえの建物。


ところで、なぜ、佐渡の小木ではたらい舟体験があるのでしょうか？

実は、たらい舟とジオパークには深いつながりがあるのです。
この矢島経島ができたのは、1802年の小木地震により海底から隆起したもの。 

海底の隆起によって、水深が浅くなり磯が狭くなりました。今までのカタチの舟では漁が困難になったことから考案されたのが小回りも利き、安定感もあるたらい舟なのです。もともとは、洗濯用の桶とも、味噌樽を半分に切ったものとも言われ（諸説あり）このあたりでは『ハンギリ』とも呼ばれています。
 

ジオに触れながら、小木でたらい舟の体験をしてみませんか？



【矢島・経島】

所在地　佐渡市小木
行き方　バス停矢島入口から徒歩7～10分
料金　　たらい舟乗船500円
問合せ　電話0259-86-2992（矢島観光管理組合）
　　　　　佐渡観光協会南佐渡支部：0259-86-3200

※小木にある、もうひとつの『たらい舟』体験ができる場所はこちら　『力屋観光』。
その他宿泊施設で体験を行っているところもあります。



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